第1章:夢が悪夢に変わった日
「夢だったカフェを開業したのに、お客さんが全然来ない...」
2021年春、私は長年の夢だったカフェ「陽だまり」をオープンしました。貯金を全て注ぎ込み、夫も応援してくれて、「これで家族を幸せにできる」と思っていました。
でも現実は厳しかった。開業から3ヶ月経っても、1日のお客さんは2〜3人。売上は1日5,000円程度で、家賃や材料費を考えると完全に赤字でした。
「なぜだろう...コーヒーには自信があるのに、立地も悪くないのに...」
ホームページも作りました。でも、Google検索で「地域名 カフェ」と調べても、私の店は全く出てこない。10ページ目を見ても見つからない。まるで存在していないかのようでした。
夜中に一人で店に立ち、空っぽの椅子を見つめながら、何度も涙を流しました。「このままでは店を閉めるしかない...」そんな絶望的な気持ちでいっぱいでした。
